陰口のすすめ

陰口のすすめ

 陰口はいけない。と、されている。しかし陰口は楽しい。と、僕の本音は静かに漏らす。

 他人の陰口を不快に思う人はいても、無自覚に吐く自分のソレを、不快に感じながら言葉に出してなどいまい。要は、自覚をもって陰口をたたいているかどうかという点に尽きる気がする。

 感情があるから人間で、イヤな奴がいたり理不尽な目に合ったりすれば、かつ面と向かってそのことを言えない環境にあるとすれば、どこかで発散しないと健康上よろしくない。ただし無自覚なまま毒を吐くと、その毒は内部で更に生成される。発散でなく、蓄積されていくのだ。毒性も高まる傾向にあるようで、取り扱いには注意を要する。イケないおクスリに似て、吐き続けるほどに禁断症状の度合いも深まるわけだ。

 しゃべってスッキリするためには、陰口に対し自覚的でなければならない。相槌を打ちながら聞いてくれる相手の本音はどこにあるのか、思いも致さず気軽に行ってはいけない。今はあなたに共感を寄せてくれる相手も、いつ何時、対象者の側に寝返らないとも限らないじゃないか。

 他人の陰口を聞くのが、個人的には嫌いでない。聞く側に徹する限りリスクは低いし、関係する人たちの人間性をはかるにも、良いバロメーターになるからだ。そういう底意地悪い人間がいることを肝に銘じて、今日も愉快に陰口しましょう。



壁に耳あり障子に目あり
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