グドゥマが来るよ~

7月は新卒者雇用のため、静岡市内の高校を回った。 ほとんどアポなしで訪問したのに、どの学校も丁寧に応対してくれたのはちょっと意外だった。 教師に対する先入観(もちろんマイナスな方)が、強すぎるせいかもしれない。

私立高は行く先々、爽やかな体育会系の男性教諭が面会に応じるケースがほとんどだ。 あまりに好感度が高く、そんなんで先公とさげすまれながらも虚勢を張り、校内暴力に対応できるのか不思議になる。 いまどき誰も威張んないし、直接的な暴力もないか。

対する公立の方はいかにも、っていうか昭和の雰囲気濃厚な、見てくれ構わぬ白髪交じりのオジサン先生(久美ちゃんが髪を切ってしまいたいと言っていた)や、やけにかわいらしい古典担当の女の先生(久美ちゃんによれば「絶対イジめられてる」)とか、千差万別でけっこう面白かった。 たまたまなのかもしれないが。

今年は求人倍率5倍の狭き門でdownload、「担当者が毎年来られているか、先輩がいて学生が情報を取れる会社か、なにより名前のある企業サンにどうしても偏りがちなもんですから…」申し訳なさそうに、来てもあまり脈がないよと臭わせる。
ま、それは覚悟のうえであって、でも中には違う動機から当社を見てみたいという、奇特な学生さんがいるかもしれない。 諦めず、夏休み明けにもう一度回りますか。

そう思っていたらちらほら反応が現れて、明日(8月2日)は女子学生1名が、会社見学に来ると言う。 迎えるこちらも初めてだから、どんなふうに向かえたらいいか、ちょっと思案のしどころである。
本音で言うなら「就職するより子供生め!」と勧めたいところ、今どきは人類普遍の正論であっても差別や暴論と的外れな攻撃を受ける羽目に陥るから、慎重に言葉を選ばなければならない。 何たって、家族に関する質問はダメ、尊敬する人物を聞いちゃダメ、愛読書が何か聞いちゃダメっていう、厚労省サマからのご通達がある。 アホくさ。 黙ってにらめっこでもしてろってか。

ならば「大激闘マッドポリス’80」第7話など鑑賞してもらい、感想文を書かせるというのはどうだろう。 別にそれが、1話でも16話でも構わないのだが。
「10秒に一発撃ち、一分にひとりの犯人が死ぬ」がキャッチフレーズの、トンデモ刑事ドラマである。

DdU98z8V0AAfHT_1980年代、日本の暴力団は幾多の内部抗争と政治との黒い癒着の末、全国統一を成し遂げ、さらに海外のマフィアと手を結び日本全土を制覇する巨大な犯罪組織を形成した。 ジャパンマフィアの誕生である。
警察庁はこの巨大組織の壊滅を目的とし、選りすぐりの精鋭部隊を編成、戦いを挑んだ。この部隊の唯一の目的はジャパンマフィアの壊滅であった。 恐れを知らぬ彼らの行動を、組織は<MP>すなわち<マッドポリス=命知らずの警官>と呼んで恐れおののいた。

もう、オープニングのナレーションからしてぶっ飛んでいる。 ジャパンマフィアなどという広域組織の統合は数年前の山口組を予見させるし、政財界との癒着も半端なく、こちらは中国の浸食をイメージさせる。 マッドポリスなどとカタカナ英語はやめて、「キチガイ刑事」とか、放送禁止用語も堂々無視したタイトルにしてくれれば最高だったのに。

マッドポリスの7人は命知らずであるにとどまらず、生け捕りにした捕虜は必ず拷問にかけ、半殺しにしたうえ自白を強要する。 その際、火あぶり水攻めは常套手段、とても正義の味方とは思えない。 「言えば殺される!」などの抗弁にも一切耳を貸さず、自白した事を承知の相手側に、わざわざ引き渡すまでする。 まさに鬼畜の所業である。
撃ち合いとなれば、背中を向けて逃げ出す犯人にまで容赦なく銃弾を浴びせ、とどめを刺す。 まこと人権意識の欠けらもない、中共によるチベット・ウィグルの弾圧を日本に置き換え可視化したような、ステキなドラマなのだ。

今どきの、暴力描写に馴れていないうぶな女子高生にこんな代物観せたら、どんな反応が返ってくるだろう。 私の知らない世界に出会えた!とでも思ってくれればしめたものだが、ま、入社をご遠慮されるのが関の山だろう。

ならば、資本主義・社会主義・共産主義の違いについてでも一席ぶつか。 けっこう会社のしくみを知るうえで、重要なポイントだと思うのだが。 一通り簡単に解説して、そのいずれにも肩入れしなければ、主義主張にはならないからセーフだろうし。

やっぱ「高嶺の花」とか「チア☆ダン」とか、放送中のドラマを話題にするのが無難か。 ひとつ問題は、出演者もストーリーも全然知らないという点にあるが、そこは想像の力を借りて、なんとかこなそうではないか。

「高嶺の花」なら、きっと極端な格差と圧政にあえぐ中国内陸部が舞台で、当局の弾圧をくぐりぬけながらとても手に入ると思えない自由を獲得しようと暗躍する、石原さとみの物語だろう。

「チア☆ダン」は今トレンドの、LGBTがらみのストーリーに違いない。 チア男子の主人公を主軸に、「生産性」のない人々による恋のさや当てが展開され、クライマックスは国会前でのデモから内ゲバに発展し、壮絶なカタストロフを迎えるのだろう。 違うか。

ダメだ。 手練0541040852424E726A0A42634CBD2EE8れの女子高生を相手にするなど、僕には百年早いかもしれない。 やはりここは吾妻ひでお風に、「じょんじょんじょんじょこじょしこーせー」と脱力しながら歌うしか、術はないのかもしれない。

じゃないかもしれない。

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