お前は呪文を唱へる

慢性的に人が集まらない。 一方で在職者は、順番に齢をとっていく。
僕だって今月中旬で、56歳になる。 会社経営と体調管理が順調にいけば、定年まであと9年の猶予はある。 ただし残された年月は、感覚的に極めて短く過ぎるはずだ。 すでに入社から24年経っていて、それが長い時間だったとはまるで感じられないからだ。

子育てはすでに終わっているし、仕事を順当に次世代へとバトンタッチできれば、人の一生としてまずまず合格点と言えるだろう。 なぜか存在の気配すら感じない、孫(個人的な予定では双子の姉妹)のお守りという、大事業は控えているにしろ。
あと、ひ孫(個人的な予定では双子の姉妹)を我が腕に抱く、野望の灯は未だ衰えを知らぬにしろ。

我が社は社長と特掃の剛クン以外、全て中途採用である。 昨年12月に役員となった二代目・淳専務でさえ、入社してまる7年が経過したばかりだ。 さいきん本社に入った面々も、30代の働き盛りばかり。 ウチにはじっくり時間をかけて稼業に馴染んでいく、生え抜きがいない。

そこで初めて、新卒採用に踏み切ることにした。
偶然グループ企業の役員が新卒者を検討していて、さしあたってアミューズメント企業の採用担当者に話しを聞くという。 同行させてもらったのが3月の半ば、もともと不人気業界ではあるが、それを言うなら若者にとって、ウチは更に厳しい採用環境となる。

いろいろ聞き進むに従い、ゲンナリしてくる。 これでもかというくらいの高待遇なのだ。
初任給27万円、残業は月2時間平均。 寮はレオパレスで、当然一室ずつを完備。 研修先はエクシブで、奨学金返済制度があって、対象者には180万円まで補助するんだとか。
それで求職者が殺到するかといえば現実は逆で、企業説明会やネット関係につぎ込む額は2千万円半ばに達し、しかし採用にこぎつけるのは10名程度でしかない。
「入社してくれたら(トヨタの)アクア1台プレゼント、その方がよっぽど手間なしでイイんだけど」などとこぼす体たらくだ。 これでは、ノウハウも使える金もほとんどないウチのような零細企業にとって、新卒採用などは夢のまた夢ではないか。

そんな折、新卒対応のコンサル会社代表が、紹介者を介し挨拶にやってきた。 30歳なりたての、若き経営者だ。 後から知ったが、父親が僕と同い齢だという。 話を聞けば、斬新なアイデアが次々と披露される。 僕のようなアナクロでは、とても太刀打ちできない。
株式会社ナナクレマのクミちゃん・こと武友久美氏と、新卒採用に向け動くこととなった。

まず採用の対象であるが、今年度に高校を卒業する学生2名と決めた。 ある程度分別ある大学生よりも、どうせ自分が手取り足取り面倒見るなら、仕事の意味すらはっきりしない、10代の方が良い。

31KluT5nBkLそこでクミちゃん、高校生に興味を持ってもらうツールとして、ツィッターを始めろと言う。 えーっ、月に1回の会社のブログだって遅れがちなのに、っていうより本社の奴ら、今や僕のほか2名を除き誰も更新しない体たらくなのに、頻繁に呟かなきゃならないツィッターなんて、ちょっと無理じゃね?

などと、最初から弱音を吐いていてはいい結果など生まれない。 5月9日から、手探りで呟き始める。 いま読み返すに・・・ クサい。 どうもこういうの、軽いテンポでやれないんだよな。 高校生を意識して、仕事をテーマにして、などとクミちゃんからのご指定もあり、霜田誠二「うんこのおまんじゅう」の深ーい歌詞の披露がとても適わないなどの、不自由も多い。 禅問答に似た「おじいさん遊び」の真髄も、今野雄二にゃ、もとい高校生には、もとい誰にもわかるまい。

7月5日現在、フォロワー数がようやく18になった。 「わたしだって200はあるけど」などと自分の娘が小バカにするが、クミちゃん言うには50くらいになると、爆発的に拡がるんだとか。 そんなモンなのか。 ともかく日に1回以上、呟くことを自らに課している。

ちなみにツイートには1回140字の制限があり、終わりが近づくとあと○字の表示が出る。 百田尚樹氏もおっしゃっていたが、1ツイートの字数は必ず使い切る、つまり0表示で終わらせないと気が済まない癖が僕にもあって、たいがいは最初の文章が長くなりがちだから改めて文章を組み直すことになる。 毎日それっぽい事考えて、文章にして、140字に収めるというのは、思考にとっていいトレーニングになる。 まだ始めて2ヶ月足らず、このまま続けていけるのか、いまいち自信はないが。

https://twitter.com/2018ouendanchou

クミちゃんはもう一つ、アカウントを用意した。 相互に「いいね」したりの自作自演が目的だったような気もするが、最初の頃は政治的な話題をつぶやいたりしていて、「そういうのはコッチの方で専門にやって下さい」と指示された。

zyan10753https://twitter.com/5yS9jilgJilcdtK

今では毎日、YouTubeにアップされている膨大な音源から一曲を取り上げ、コメントを添えるようにしている。 当然、個人的な好みが反映されるわけだが、聴けばきっと人生が豊かになる、それでいてあまり知られていない名曲の数々であると自負する。 「死ね死ね団のテーマ」以外に反応は皆無であるが、本音ではこっちの方にこそ傾注している。 ぜひお勧めに接し、良ければ「いいね」をしてくだされ。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm18519557

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