月別アーカイブ: 6月 2017

茶いろの鞄

万葉集に、恋は「孤悲」、若しくは「故非」と記される。

目の前にない、人や事物を慕わしく思うこと。 心ひかれ、それを自分のそばにおきたいと思うこと。 自分の求める人や事物が自分の手中にある時は『恋』の思いとならず、手中にしたいという思いのかなえられず、強くそれを願う気持ちが恋なのである(旺文社 『古語辞典』)

「孤悲」とは弧り悲しむこと、「故非」すなわち、古き(故)はすでに非ず(過去)と、取り戻すこと敵わない恋を万葉びとは歌に詠んだ。 あまりにありふれた私的嘆きを、はかなき人の世に照らし、風雅を感じさせずにおかぬ歌の高みにまで昇華したと言って良い。
それは、7世紀から8世紀にかけて編まれた現存する最古の和歌集であり、僕たち日本人の文明は、闘争や収奪・勝利の凱歌でなく、夕暮れ澄み渡る秋の茜ほどに切ない、抒情歌によって開かれたわけだ。

太田裕美の「茶いろの鞄」もまた、いにしえより歌い継がれる万葉びとの、「孤悲」と「故非」とのつつましき系譜だ。

路面電車でガタゴト走り 橋を渡れば校庭がある

のばした髪に帽子をのせた あいつの影がねえ見えるようだわ

人は誰でも振り返るのよ 机の奥の茶色の鞄

埃をそっと指でぬぐうと よみがえるのよ 懐しい日々

「赤いハイヒール」のB面に入っていた曲。 A面がヒットを最優先に作られるのだとすれば、B面は、歌い手の人品がより表に現れやすい選曲だったように思う。
冒頭、フルートの、少し強めにコントロールされたソロが吹かれだすと、主人公である彼女の想いは、過去へといざなわれていく。 少女だった昔、通った校舎。 そうして佇めば、“あいつ”の影が現れる。 “のばした髪に帽子”の出で立ちが、特定のある時代をしのばせながら、「故非」が彼女を包み始める。

学生服に煙草かくして 代返させてサボったあいつ

人間らしく生きたいんだと 私にだけは ねえやさしかったわ

もう帰らない遠い日なのに あの日のままね茶色の鞄

大人になって変わる私を 恥ずかしいよな気持にさせる

“人間らしく生きたい”と、未熟な“あいつ”が口にする。 かつての少女は男に優しさを見出し、しかし今は“大人になって変わる”自分に羞恥を覚える。 時代は移り、人は変わる。 茶色の鞄だけが時の流れの外にいて、主人公の「孤悲」をひときわに募らせる。 そうして間奏のストリングが堰を切ったように溢れ出し、多感な中学生の聴き手を、“あいつ”と少女が過ごした過去へ、瞬時に連れ去ったのだ。 この短いIntermezzoは、聴くつど変わらず胸を騒がせ、想いを焦がす。

運ぶ夢などもう何もない 中は空っぽ茶色の鞄

誰も自分の倖せはかる ものさしなんて持ってなかった

誰かが描いた相合傘を 黒板消しでおこって拭いた

あいつも今は色褪せてゆく 写真の中で ねえ逢えるだけなの

C6JeY4lVMAENXdxこれはしかし、あまりに個人的な少年時代の経験であって、不朽の一曲などと、胸を張ってお勧めしたい音楽ではない。 掛け替えのない宝のような響きは、茶色の鞄と同様に、“あの日のまま”僕の裡にだけあるのだ。

あなたには、そのような一曲があるだろうか。 いにしえからの遠きこだまは、誰のなかにもおぼろに響き、その時代時代の歌に、形は変えても継がれ続ける気がしてならない。 それとも、万葉の系譜がついに絶えてしまった時代を、僕らは生きているのだろうか。

裕美ちゃんのスキャットは、いつしか虚空へと消えて行く。 戻らぬ「故非」のエコーは今も、日本の僕らの裡にしっかりと響いているだろうか。

 

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忘却

先日の幹部研修会は、今まで出会った中で一番苦手な人をイメージし、その人の取り扱いについて説明するという変わった企画でした。
私は以前働いていた職場の上司について説明しましたが、後日改めて思い返すと、更に苦手な人がいた事に気付きました。 きっと拒否反応から、記憶が脳の奥底に封印されていたんだと思います。

生まれ育った環境や出会った人は皆バラバラですから、性格も千差万別です。
私に対して苦手意識を持っている人も、必ず存在しているはずです。

661a3972私にとって苦手な人に共通するのは、自己主張が過剰に強いという性質です。 言い方を変えれば、相手に対し『共感』する能力に欠けている人達です(決して、上から目線で言っているつもりはありません・・・)。

性格や考え方が違えど、相手に『共感』する気持ちは、自分が置かれている立場や年齢に関係なく大切な事だと、改めて思いました。 相性の合わない人とは一生合わないと思いますが、こうした意識付けをこれからも肝に銘じて、人と接していくでしょう。

最後に、今月我が家に新しい家族が増えました。 6月11日、午前5時33分、3066g、49.7cm、男の子です。 身長以外はゾロ目という、まるで勝負師として生まれたかの様です。

写真のアップは、今後機会を見て行うかもしれません。

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歓送迎会の休日に・・・

梅雨に入りました。 相変わらず、多忙な日々が続いています。 仕事が忙しいのは良いことだと思いますが、時おり業務が重なり過ぎて、分身したくなることがあります。

休みの日は家族や仲間との行事が多く、その合間を縫っては趣味に明け暮れます。 退屈する暇などありません。

そんな6/24、休日の話です。 夕方から静岡地区警備員さんの歓送迎会があり、楽しい飲み会となりそうな予感がしました。 でも、1日をできるだけ楽しみたい私は、早朝釣りに出かけます。 土曜日ということもあり、明け方には海岸に多数のアングラーがひしめき合っていました。 この日DSC_0159、回遊魚の接岸はなく、ほとんどの人がガッカリした後ろ姿で帰っていきました。  私も9:00をまわり、帰り支度に取り掛かろうとしましたが、海の流れが変わり雰囲気が出てきたように感じます。 途端、小型の回遊魚のボイルがあちこちではじまり、急いでキャストしたところ、1発で30㎝ワカシ(ブリの幼魚)が釣れました。 ここから1時間ほど釣り堀に来たような爆釣タイムに突入し、幸せな時間を過ごしました。

その後食事をとり、夕方に備えてお昼寝タイムです。 電車で18:00に清水駅に着くと、横田さん(警備員)が迎えに来てくれていました。 細かなことまで手配してくれる、幹事の栗田さんに感謝です。 この日は、今年度入社3名の警備員さんの歓迎会と、10年勤めていただいた武川さんの勇退式です。 私を加え11名のメンバーによる、笑顔あふれる賑やかな会となりました。 人手不足が叫ばれる昨今ですが、SBMの警備員だけには当てはまりません。 その理由のDSC_0166一つとして、みんなが助け合い仲良くしている職場ゆえ、嫌になって辞める人が皆無で、滅多に募集する必要がないからです。 今回も、仕事の増加に伴う補充が主です。 さらに新人3名を含め、10名中7名が、警備員さんたちの紹介で入社した方々です。 私が「警備員さんを募集したいな」と呟くと直ぐに情報が回り、友人を紹介してくれる本当に有難い警備員さんたちです(募集広告を出す必要もありません)。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎ、中締めとなります。 ホントなら二次会へと流れ込みたいのですが、私はここからとんぼ返り。 伊豆長岡で、チャミスルパーティー(韓国焼酎)が待っているのです。 23:00に行きつけの「なべ家」に入り、集まっていた仲間と深夜まで楽しく呑んだくれ、一日を締めくくりました。

さすがに翌日は、昼まで爆睡でしたw

 

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ある・・・大会です。 

みなさ~ん お疲れ様です。

さる6月17日、静岡市民文化会館にて、県内のアビリンピック大会が開催されました。

前年度は大会運営のお手伝いで、参加させて頂きました。

今回はエス・ビー・エム選手として、業務部特掃班・鈴木剛氏がノミネート。 Aコート・Bコートに分かれ、24名がビルクリーニングの鍛え上げた技を競いました。

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ゼッケンは「1」番と、大へん縁起の良い数字。

実演の方は7番目と、これまた良い番号・・・ 目指すは1位になって、今年は栃木で行われる全国大会だ! 業務部特掃班メンバーが一丸となって応援、村松取締役も駆け付けました。

競技開始 !

会社で練習していた時と違って、かなり緊張している感じだぞ。 一つひとつの動作は確実だけど、若干スピード感と言うか、リズムにも欠けているかな。 実践であれば慎重なのは評価されるけど、技を競い合うこうした場では、マイナスに見られがちかなぁ・・・

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上記写真は、競技後です。緊張が解けて、いつもの顔色に・・・

結果ですが、ウ~ン、全国大会は来年に持ち越しってことに。 鈴木さん、お疲れ様でした。

PS:来年はぜひ、全国大会を目指しましょうね。 会社の経費で、応援ついていきますから。

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講師体験

先日、新人研修の場をお借りして、初めて講師としてお話をさせていただきました。

私はfree-illustration-whiteboard-memo-woman-irasutoya人前で話をすることが苦手なので、講師の話が決まってからは夜も眠れず、毎晩練習しておりました。 何度も頭の中で講義内容を反芻したはずが、当日皆さんの前に立った瞬間、頭の中が真っ白に。 考えていた事すべてを忘れてしまいました。

正直、どのような話をしたか覚えていません(聞いてくださった皆様、申し訳ありません)。

みなさんが苦痛にならず、わかりやすく楽しくお話ができる方って素晴らしいなと、感じた1日でした。

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夏季準備

今月もブログ更新時期となりました。

暦の上では6月11日ごろ、入梅したと判断するようです。 折しも最新のニュースでは、関東地方が梅雨入りしたとの事。 今回は夏の準備と言う事で、6月2日~16日の間に行う静岡県各所の某公共施設・空調点検切替業務について、報告させて頂きます。

この業務は前年度も、弊社で落札した案件になります。 本年度につきましては、前回委託された県内7物件に3物件が追加され、全10件と大幅ボリュームアップしました。 正に今、業務の真っ最中といった所です。

6月、暖房から冷房の切替及び点検業務となり、11月に冷房~暖房へと切替点検を行います。 落札してから初回業務最終日(切替最終指定日)までのスパンが非常に短く、人の手配から協力業者さんの調整まで、時間に追われました。 それでも前年度の経験が活きて、思ったよりスムーズに段取れたと思います。 あとは指定された日時までに仕上げるだけですが、どうにもならないのが天気です。 IMG_3409IMG_3414室内機点検では、主に機器の運転状況とフィルター清掃を実施します。 室外機は冷媒ガス圧・ガス漏洩調査・電流・電圧の測定などがあり、雨天の場合、養生などで余分な手間がかかるのです。

夏を迎えるにあたり、必要不可欠なのが空調切替業務です。 施設を利用されるすべての方に快適な空間を提供すべく、万全な点検を心掛けたいと思います。 来週の15日までに、残り6案件も切替を実施して参ります。 最後の最後まで気を抜かぬ様、責任をもった仕事にしたいと思います。

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うっとしい梅雨の季節に・・・

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先月末、1泊2日で初島に行って参りました。 前職仲間とのプライベート旅行ですが、同じメンバーでほぼ毎年お邪魔しております。 多いと年2回、5月と11月に伺います。 通算15回は行っていますかね!

宿泊はいつも「エクシブ初島」。 夕食は漁港近くにある、行きつけの食堂へと向かいます。 今回も食べきれないほどの料理が出てきました。

まず写真の伊勢海老に始まり、サザエの味噌焼き・イサキの焼き魚・イサキなど、加えてあじの刺盛りと生イカ刺・明日葉の天ぷらなど盛り沢山。 離島の新鮮な素材を満喫しました!

 

さて今回は、某工場でタカラダニ・ダンゴ虫が発生し、駆除と防除のご依頼がありました。 様子を見るため3ヶ月間、連続で実施して参ります。IMG田中

これからの季節、飛来害虫など動きが活発になります。

例年の傾向として、防除や駆除の依頼も多くなってきます。

害虫発生でお困りの際は、当社にぜひご相談下さい。

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忙しい悲鳴と新しい仲間

早いもので、今年も半年経ちました。 6月に入り、暑さも増しています。 我が至福のビキニシーズンが、もう目の前です。

5月は忙しい日々でした。 GW明けから三島の常駐現場が作業変更・増加の為、月末まで作業と指導に入りました。 毎朝5時過ぎに起床し、現場に向かう日々は正直辛かったです。 しかしそれ以上に、いい勉強になりました。

今回は資材の選定から作業手順、時間の割り出しまで全て任されました。 頭で考えていても、実際に作業して時間通り終わらなければ、パートさんに負担を掛け、会社の数字にも影響します。

前夜は考え込んで眠れず、寝不足の状態で初日を迎えました。 時間通り無事終わって、ホッと胸を撫で下ろしたところです。 スタッフも新たに1名加わり、1か月過ぎました。 今のところ問題なく、順調に進んでおります。

狩野窪部長、現場を任せて頂き、私への信頼に感謝しております。 とても貴重な経験になりました。 O関さん、早く一人前になって、日常現場も覚えて下さいね。

さて、話は変わりますが、6月1日から業務部に新しい仲間が入社しました。 村松誠くん。 34歳、期待の若手です。 2ヶ月の試用期間を経て、正社員登用が内定しています。

これから覚える事だらけで苦労続きの日々を過ごすでしょうが、彼ならきっと大丈夫です。 私も同じ道を通ってきたので、彼を全力でサポートします。

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新人研修

みなさん、こんにちわ。 お疲れ様です。 これから憂鬱な季節を迎えますね。

自分自身、夏は好まないですけど・・・ でも、水着は大歓迎です。 あ、これは井上係長の専売特許でしたね。

さて、本題に入らせて頂きます。

6/1 本社にて、新人研修を行いました。

JR三島研修センターから3名、清水ホテルクエストの2名、入社初日の本社特掃班1名の、計6名が参加。 9時30分~16時までと、かなりの長丁場になりました。

研修の内容を簡単に申し上げます。 今回の趣旨として、管理部・森上さん、保守の中西課長、業務部・井上係長、そして同じく業務部の私大関と、大半が講師初体験の、いわば講義する側・受講する側ともに新人という、みんなで考え創っていく「新人」研修を目指すことになりました。

——-仕事を楽しむコツについて考えよう———

塚本常務はじめ、本社スタッフ(講師)の話しを聞いて、皆様方がどれほどの学習定着率に達したのか。 せめて講義における習熟率とされる、5%は越えて欲しいものですね。 人前で話す事、話しを伝える事の難しさを改めて感じます。 本業とは違う意味で、良い緊張感を体験できました。

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帰りの際、ホテルクエストの方から、知らない事を知ることが出来て良かったと感想を頂きました。 塚本常務のトークが楽しかったと、言っておりましたよ。

「ありがとうございました」のコメントを今後の励みに、より良い研修を目指したいと思います。

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