月別アーカイブ: 12月 2016

全体主義でも怖くない

12月24日(土)も21時を過ぎた頃。 いつもなら夜なべする、お仕事中毒な一人や二人残っていても不思議でない時間帯、クリスマス・イブのこの日に限っては、タカちゃんもダイちゃんも小さな子供の待つ我が家に早々帰宅し、事務所にはブログ作成にいそしむ僕ひとりがいる。

02464904_1クリスマスといって頭に浮かぶのは、故・野坂昭如さんの、たしか50年代に書かれた短編小説「マッチ売りの少女」。 劣悪な家庭環境から売春婦に身を落とし、梅毒に脳も体もおかされ、そうなってさえ他人に尽くすだけを歓びに生きる天使の如き薄幸の主人公が、凍える夜の路地に暖をとろうとなけなしのマッチに火を点け、誤って引火し灰になってしまうという、陰々滅滅たる話である。 死によってかえって浄化される彼女に、作者の優しい眼差しがあるから救われるのだけれど。 野坂さんの本はほとんどが絶版で、手に入れようにも作品は限られるが、もっと多くの世代に読まれて然るべき作家と、世の不条理を憂うる。 もっとも、主人公の少年が冒頭で野たれ死ぬアニメ映画「火垂るの墓」(原作:野坂昭如)に限っては、まして幼い節子が、兄ちゃんに見守られながら粗末な小屋の中で息を引き取る描写など、未だ正視出来るものではない。 兄妹をここまで非業の死に追い込んだ鬼畜米英の奴らには、原爆の二つや三つ、生物化学兵器詰め込んでお返ししたらどうかと、あぶない衝動にも駆られる。 もっとも「火垂るの墓」じたいは、あくまで作り話なんだけど。

ある日の出来事をつれづれなるままにしたためようと、例えば最近耳にした石野真子のデビュー曲「狼なんか怖くない」(作詞: 阿久悠/作曲: 吉田拓郎/編曲: 鈴木茂 1978年)を取り上げる。 ちなみに石野真子のファンであったことは一度としてなく、そういえば真子ちゃんは1981年、長渕剛と結婚してすぐに離婚もしているのだが、その長渕がオールナイト・ニッポンの放送中、告白の体(てい)で自身のヒット曲「順子」のサビの部分を ♪お~、マコちゃん、君の名を呼べば ボクはせ~つない~よ~♪ と替え歌で歌うのが、拓郎が浅田美代子と一緒になった時の後追い二番煎じみたくて、どこか情けなく感じたのをいま思い出した。 それはさてこそ。

今どき「狼なmako1_2んか怖くない」をご存知の諸兄がどれほどおられるか定かでないが、何ゆえこの歌で泣くほど感激せにゃならんのか我ながら不思議で、それは失われた若さへの憧憬の如きものであろうかと自問すれば、一日も早い孫の誕生(その予定はないのだが)を祈念し、「おじいちゃん」と呼ばれたい僕にとって若さがナンボのもんじゃい!なのであって、では他に何があったのか突き詰め考えれば、真子ちゃんの、とりたてて誇るに値しない歌唱力やルックスであっても、唄う事に対する一途な健気さに、打たれてしまったということになろうか。

恐らくは相当なレッスンが繰り返され、それでもかなりな不安の残る中、レコーディング当日を迎えた末の一曲であったろうと、推察する。どこまでも頼りなげで、音程も微妙に揺れ続ける彼女の声に、曲の完成にあらん限り傾注する関係者の意志が乗り移っているよう感じられて、だからその健気さは真子ちゃん個人というよりも、一つの目標に向かう大勢の人々の濃厚な気配、呼気のようなものなのかもしれない。

年末、SMAPが解散する。 実質は26日特番以降、新たな活動も放送もないのだから、ユニットとしてはすでに終わっている。 真子ちゃん以上に興味の対象外にあるものの、そして両者の間にはアイドルという以外に共通項など無いような気もするのだけれど、真子ちゃんとその関係者が一曲にかけるひたむきさの対極に位置するように、彼らの“店じまい”を感じてしまう。

前者からは、素材や環境に制約はあるにしろ、能う限りの最善をだれもが目指したことが伝わるのに対し、2016年に歴史を閉じる後者からは、当事者・事務所・メディア・ファンともに、破壊や荒廃の気配しか感じられずにいる。 それはなぜか。 知られている事実、隠されている事情を含め、全てがあまりに整理されないままむき出しとなり、本来がSMAPという完成された作品として提供されなければならないものの質を、著しく低下させたためではなかろうか。

SMAPの決断には、戦後アメリカによって持ち込まれた個人主義の末路が暗示されている。
アイドルとはすなわち虚飾であり、それがSMAPほどの大きな存在ともなれば、自らを犠牲にしても時代が欲する限り、象徴として存続しなければならない義務を負っていたはずだろう。 脳こうそく発症以降、歩行すら困難な西城秀樹がステージに立とうとするのが、決して私的理由のみからでないように。
百歩譲って解散するにしても、彼らに共同幻想を抱いた数多くのファンに対し、しっかりとけじめをつけなければならなかったはずである。 それが最低限の礼儀であり、トップとしての矜持というものだろう。

SMAP5人の意識が個人中心へと向かい、事務所は自社のタレントを制御できず、メディアは誰の得にもならない虚実ないまぜな報道にいそしみ、ファンはひたすら「やめないで」の懇願を繰り返す。 そこには、かつてキャンディーズの解散において創造された自己犠牲の“高み”など、薬にしたくともない。
1977年、ランちゃんが「普通の女の子に戻りたい!」と突然の解散宣言をしたとき、それは当時として究極のわがままであったはずが、ファンは思いをそのままに受け止め、事務所・メディアを巻き込み、彼女たちも他者のために自らの青春(!)を捧ぐべく、三位一体の共犯関係のなか巨大なモニュメントが打ち立てられた。 同時代のファンにとって、1978年(昭和53年)4月4日の後楽園球場「ファイナルカーニバル」は、不滅の記憶として今も鮮明に生き続けているはずだ。

SMAPと、キャンディーズや石野真子を分かつものは何か。 彼らは売れることを宿命にした商品である点で一致するものの、それでも自身が何のため、誰のために存在するのか、意識にまで上がらなくとも肚に抱いた、覚悟と実践に違いがある。 前者が最後に「個人」を選択したのに対し、後者は身を供すことも厭わず「他者」のため、全身全霊を捧げたのだ。 だからマコちゃんのたわいもないデビュー曲にうるっとくるし、ミキちゃんの解散が近づくほどに神々しくなっていく声に落涙する。

つれづれなるままに思い返せば、10数年前ホリエモン(堀江貴文氏)が世にデビューし、「会社は株主のためにある」と公言して以降、日本では本当は馴染めないはずの徹底した功利主義・個人主義に傾いて行ったような気がしてならない。 それはビジネスにおいて極めて当たり前の事実であって、でもそれをそのまま是認することは奴隷制を敷くに等しいよう感じられもして、不愉快でならなかった。 今もそれは変わらない。

価値観の多様化といえば聞こえはいいが、物や情報が圧倒的に増えただけで、そんなに多様化している気配は感じない。 たとえば通勤電車の中でスマホをいじらない人の方が珍しいくらい、新聞を器用に八つにたたんで読みふけるオジサンは絶滅危惧種になりかけている。 若い人の容姿を含め、多様化よりも、世の中むしろ画一化に進んでいる気さえしてしまう。

全体主義は悪で、個人主義こそ尊い。 僕も含め、戦後GHQ占領下にこうしたすりこみが行われてきた感は否めない。 共産主義に代表される一局集中体制は忌むべきものだが、徹底した個人主義(トランプさんのアメリカ・ファーストを含める)も、僕たちにはすわりが悪い。 3.11の夜、海外のマスコミがこぞって驚嘆した譲り合いの精神が、僕たちのDNAにまぎれもなく埋め込まれているのだ。 個人主義を優先したSMAPは、たぶん時と共に風化していく運命にあるよう思う。

そういえば、彼らが最後に歌ったのは大ヒット曲「世界に一つだけの花」。 一人一人が違うのだから誰もが存在する理由があるとする人生の応援歌。 いい歌だと思うが、それだけ。 全体と個人の、バランスこそ大切なのにと思ってしまう。

まったく関係ないが、小川美潮さんの歌うチャクラの「まだ」を久々に聴いたら、止めどなく涙してしまった。 美潮さん作の歌詞は、二人きりになってしまったチャクラの終焉に際し、ギタリスト文さんに送るラストメッセージのよう聞こえる。 それにしても、すべては正しいまちがいなの とは、何と滋味あふれる言葉なんだろう。 チャクラこそは取り返せない過去の、心に灯る憧憬なのかもしれない。

つれづれなるままに夜は更け、そしてはばたく。

nanyoudeyoisyo-lなにもかもが いつも奇跡のように うまくめぐることはないのね

ただみんなが笑ったり悲しんだり 何度もくり返す

どんな人も心の中は自由で 小さな羽根がかがやいているの

ただ自分のことばかり考えるときは なぜだか素直にはなれない

思い出す 小さなわたしを しまいこんで ウソをつくのよ

外が暗くなれば さびしくなるし かんちがいの恋もしてしまう

でもすべては正しいまちがいなの だれだってだれかに愛されたい

時が経って元気になったら 笑いながらどこかで会おう

胸の中はグラグラゆれてる わたしたちまだ未完成

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今期大型工事!

クリスマスも終わり、2016年も来週末、終焉を迎えます。 千早振る蝶々(フィナーレ)です。

今回ご紹介する工事は、いつもお世話になっているA社様からの口利きになります。 某音楽関連の保養施設で、カラオケルーム防音工事を約1週間かけて行いました。

もともとは娯楽室だった所をカラオケルームに使用していたところ、客室に滞在している利用者から騒音のご指摘を受け、今回の防音工事に至りました。 地元業者2社の協力で、期限内に無事終了です。                               dsc_1082

この計画は、6月頃から始まりました。 この時、初回の見積書を提出しています。

本格的に話が煮詰まってきたのが9月頃でした。 10月中旬には東京本社に伺い、工事の説明(提案)をさせて頂きました。

11月中旬にクライアント様が現地に見えられ、カーペット・カーテンや壁紙の色など決定されました。 この頃までに、見積を6回程度修正しています。

更に防音の追加や扉の変更などご依頼を受け、早急に見積書を作成しました。

数日後、決済が下ります。 12月4日~12月12日実施の運びとなりました。

扉(右下写真)の防音効果は、絶大でした。                   dsc_1100cimg0059

1週間前、クライアントさんが最終確認に来られます。 防音効果と施工内容を確認、最終OKを頂きました。

窓口のA社担当支配人から、ホッとひと安心出来ましたと、お言葉を頂きました。

 

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年末のご挨拶

どうも。 久方ぶりの更新です… 単なるサボりです^^;

今年もあっという間に12月後半…クリスマス、お歳暮、年賀状、挨拶回り、年末定期清掃、忘年会などなど、バタバタの日々を過ごしております。 それでもなんか年末って、嫌いじゃない私です。

今年を振り返りますと、世の中はトランプ氏の次期大統領就任、小池都知事誕生、ゲス不倫などなど驚くような時事が多々ありました。 あ、、、清水エスパルスのJ1昇格も、忘れてはいけませんね^^604b57a223f184c0ff77833026158ab1_400

弊社はおかげさまで前期の目標(9月決算)を達成でき、今期目標に向かい改めてスタートしております。 これもひとえに、我々を日頃よりご理解とお支えを頂きますお取引先様、業者の皆様、従業員のみんなのおかげだと思います。 改めまして、御礼申し上げます。

来年も従業員皆で、お客様に笑顔とサービスをお届けできるよう尽力して参ります。 何卒宜しくお願い致します。

それでは皆さま、良い年末をお迎えくださいませ。

 

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師走は公私ともにやっぱり多忙

早いもので、今年も残すところ10日となってしまいました。13719968

できるだけスケジュールを空けようとしても、師走のこの時期、結局埋まってしまうものです。 今年も例外ではなく、年内のスケジュールは公私(昼夜)ともに多忙を極める状態となっております。 そんな中、一つしかない体をどのように使えば最も効率的なのか、かつストレスがたまらないか、考えながら過ごす日々です。

先週はどのように過ごしただろうと振り返ると、月曜日は午前中デスクワーク、午後は現場回り。 そして…深夜には店舗の夜間清掃立会いで、午前3:30帰宅。 火曜日は朝から出勤し、浜松方面の警備現場巡察を兼ねて各契約先に年末のあいさつ回り。 そして夜は、伊豆長岡行きつけの店でストレス解消、0:30帰宅。 水・木は普通に日勤の仕事をこなし、金曜日は仕事終わりにIAIスタジアムのスタッフと忘年会を兼ね、エスパルスJ1復帰祝いで盛りあがりました(1人ホテル泊の寂しい私と2次会まで26276129遊んでいただき、ありがとうございます)。 土曜日は伊豆長岡八景園に15:00チェックインし、快晴の空のもと露天風呂貸切状態で富士山を眺め、電車で三島へGO!  17:00から須貝・鈴木両顧問に中西課長を交え、忘年会です。 1年を振り返るとともに中西課長に気合を注入し、20:20三島駅で解散。 その足で伊豆長岡に戻り、仕事を終わって八景園入りしていたKKR半田所長と合流し、私の行きつけ(和食処→スナック→パブ)とはしご酒に付き合ってもらい、2:30宿にdsc_0559戻りました。 これだけ遊べdsc_0157ばストレスは解消です。 あとは体力の回復のために、日曜日は家でゴロゴロして過ごしました。

現在一人暮らしを満喫中。 だからこそ、できる生活なのかもしれません。 元気なうちしか遊べませんし、おかげで多くの方と交流でき、多くのことも学べます。 すべてをプラスに考え、これからも仕事と遊び双方を、ガツガツやっていこうと思います。

 

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新現場紹介No26

%e3%82%86%e3%81%9a今年もあと10日あまり。 ここ数日は日中の気温が16℃前後。 暖かいと思ってはいても、22日は冬至でした。

最近の若い層になると、冬至にかぼちゃを食べ、ゆず湯に入る事じたい知らない傾向にあります。 クリスマスやハロウィーンなど、ヨソの国のお祭りは派手にやるのに・・・ 季節の風物詩が希薄になっていくのを寂しく思う私は、それだけ年寄りに近づいたということでしょうか。

では何故、冬至にかぼちゃを食べ、ゆず湯に入るのか。

かぼちゃを漢字で書くと、南瓜(なんきん)。 そして冬至に「ん」のつくものを食べると、「運」が呼びこめるといわれています。 縁起かつぎですね。 かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存が効くことから冬に栄養をとるための、賢人の知恵でもあるわけです。

現代でも、新年や大切な儀式に際して、入浴する風習があります。 いわゆる「禊ぎ」ですね。 まして昔は毎日入浴などしませんから、特別な日に身を清めるという儀式の意味に繋がるわけです。  冬が旬の柚子は香りも強く、強い香りのもとには邪気がおこらないという考えがありました。 柚子は実るまでに長い年月がかかるので、長年の苦労が実りますようにとの、願いも込められています。 柚子(ゆず)は「融通」がきく、冬至は「湯治」と、ごろ合わせの意味合いまであるそうです。 とても深いですね。

 

さて、今回ご紹介する新現場は、平塚にあります会社様のご依頼で実施しました。cimg0064

場所は、静岡県東部某所の、ショールーム清掃作業です。

年6回の床面洗浄と、年2回のエアコンフィルター清掃になります。

今回も、通称「なべ」ちゃんことシャイニークリーンさんに作業依頼しました。 2名で効率的に作業し、午後2時には完了。 頼りになる「なべ」ちゃん、来年もヨロシク!

 

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反省の頂点をめざす貴峰

皆様、お疲れ様です。 本日12月10日、今年も残すところわずかとなりました。
12月とは思えないほどの暖かさでありますが、年末を目前に風邪などひかぬよう、体調管理に十分気を付けお過ごしいただければと思っております。

さて、本年度は夏を境に複数の労災事故や、2つの現場でほぼ同時期に責任者が厄介な病で長期離脱になるなど、立て続けに問題が発生しました。 そこで本社の社員各々が現場に出向き、責任者代行を担うことになります。

いざ現場に入り、そこで働く従業員さんと同じ目線で作業をすると、本社にいては知り得ない情報や個別事情、独自の流れで確立していった業務体制など、色々と学べました。
中間管理職という立場にありながら、忙しさを理由に各現場への巡回や先方へのコミュニケーションが疎かになっていた事に気づかされます。 従業員の方々が、私の事はもちろん本社に向けられる印象はいかがなものか? 自分がとってきた行動に対し、反省すべき事が多々存在しております。

理想は日々仕事をしていく上で、誰もが気持ちよく働ける環境を作っていく事。 身内だけでなく取引先の担当者様とのコミュニケーションを密にするなど、非常に大切な立ち位置に属していることを改めて感じました。
そうした事の積み重ね抜きに、従業員のみなさんとの間に信頼関係など構築さfda149e1bce102f2b5adc57cd003bb161-350x254れるはずがありません。

今年は本当に反省ばかりしていましたが、来年こそ反省が次の結果につながっていくような行動をとって行きたいと思っております。

それが無理なら、逆ギレ開き直り、反省の永劫回帰でも目指そうかと思っております。

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J1昇格おめでとう

今年も残りわずかとなりました。 1年終わるのがアッという間です。  恋しい夏、ビキニの季節が待ち遠しい、今日この頃です。

11月20日、J2リーグ最終節。 札幌・清水・松本、上位3チームいずれもがJ1昇格の可能性を残す大混戦となりました。

我らがエスパルスは勝てば自動昇格、負ければ松本山雅の結果次第でプレーオフ進出に回ることになります。 当日は現場に出ていましたが、正直、気持ちここにあらずでした。 もちろん、作業はしっかりこなしましたけどね。 コッソリ途中経過を見た時は1-1の状況で、今日の昇格は無理かな。。 嫌な予感が頭をよぎりました。 後半28分、これまで出場機会に恵まれなかった金子 翔太が鄭大世のクロスに合わせ、勝ち越しゴールを奪取! 結果2-1で勝利し、自動昇格を勝ち取りました。

清水エスパルス、J1昇格おめでとうございます。

1年でのJ1復帰、本当に嬉しいです。 今の勢いを保って来年は、J1優勝をぜひお願いします!

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D.o.Aな名古屋の朝

さる11月15日。 名古屋駅前で迎えた朝。

9時から始まる催しまで、打ち合わせを兼ねタカちゃん(中西貴峰設備管理工事課課長という長ったらしい役職)と喫茶店に入る。 せっかくの名古屋、本来ならコーヒーを注文して、頼みもしないトーストとアンコの付け合せを頂戴しリッチな気分に浸りたいところ、再開発でこじゃれた店構えばかりとなった東側桜通口、昔ながらのお店など一軒も見当たらない。

640x640_rect_38195980ついでに言うと今回は前泊していて、さあ今宵いずくんぞ名古屋飯を満喫しようかタカちゃんとホテルを出れば、「吉田類が行くような居酒屋がイイです」などと、相手を省みない危険な発案。 ならば向かうは、西側太閤通口。 短い繁華街を抜けると、一転して風情ある昭和の薫り色濃く漂い始め、実は以前名古屋に来たとき、ランチに入った串かつ呑み屋が我らの目当て。 その名を丸勝串カツ店 。 名前も渋いが、木戸修と本田博太郎を足して2で割ったようなシブーイ店構え。 おれらオジサンには、こんなのがお似合いなんですよ(井之頭五郎風)。

絵にかいたような酒場放浪記の暖簾をくぐれば、ちょうど先客一組帰るところ、残るは僕とタカちゃんだけ。 狭小なカウンターに並んで腰掛け、とりあえずとナマを注文すれば、飾り気ゼロのバットに収まるキャベツとソースのお通し。 一口サクッと食めば、たちどころ口中に拡がる生野菜とウスターの妙なるハーモニー。 これをナマで、飢えた胃袋へと流し込む。 くぅ~これだよこれ、いいぞいいぞ(井之頭五郎風)。

お話大好きヨウコチャン(御年72歳の店のお母さん)に、店のお勧めをお任せ。 どて煮に串焼き・豆腐のステーキなど、三ツ星レストラン風情には逆立ちしても提供できまい料理の奥義を堪能し、個人的に気になっていたとんちゃん焼きを頼めば、もやしとキャベツに惜しげもなく和えられたホルモンに絡む、深淵なる味噌の世界。 これぞこの世のパラダイス。 スランプ気味のタカちゃんも、この時ばかりはめちゃご機嫌、帰りのコンビニでアイスをおごってもらったのでした。

というような経緯があっimagesて迎えた次の朝、これから本業と思えば気も重く、「行ったことにして帰るか」とタカちゃんに振れば、「それはできません」と堅気なご返事。 仕方ないので(?)、通勤でごった返す地下道の一角、星野珈琲店に入ったというわけ。

喫茶店につきものなのがBGM。 ヨーロッパのカフェでは音楽なんて流しませんのよと、今年7月逝去された中村紘子さんがおっしゃっていたが、つまり中村さんはプロのピアニストであって、仕事を離れコーヒーをたしなまれている最中と言うのに何が悲しゅうて、今流れている作曲家は誰で、演奏しているのは誰かしらなどと頭悩ませなアカンのぉ?と問題提起されていたのである。
僕はプロの音楽家ではないし、高名な批評家のセンセイでもないが、いろいろと音楽を聴いてきた自負だけはあって、とくにジャズの世界には「ブラインド」というイヤ~な風習があり、これは、何という曲かではなく演奏のみで、誰が弾いているかを当てるというものである。 「スタイルでなく、人で聴く」というジャズ者のこだわりなのだが、嫌が応にも緊張を強いられる。
それでも、初心者向けジャズならたいがい解るから、気分は悪くない。 アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーの「モーニン」とか、ヘレン・メリルの「You’d be so nice to come home to」とか、何だよ、もうちょっと難しいのかけろよと舌打ちの一つしたくなるところ、ホントに聴いたことのないヤツばかりだと、たちまち腹が立つのもジャズ者として致し方ないことなのである。

まして今朝は、部下の中西貴峰設備管理工事課課長が同席している。 仕事の失敗は許されても、ブラインドのハズレだけは避けなければならない。 まさにこの世は常在戦場、意を決したのであった。

小さく、低く流れる調べに耳を傾ければ、このアルト・サックス、まずは白人と判断する。 クールだが温かみのあるこの音色、ポール・デズモンドじゃね?
するとタカちゃん、アイフォンいじりながら、「デイブ・ブルーベックってなってるんですけど」。

何だ? 何だキミ。 何をやってるんだキミは。 仕事しなくちゃダメじゃないかキミは! もう丸勝串カツ店連れて行かんぞ、とんちゃん焼きひとりで食べちゃうぞなどと湧き上がる怒りを抑えながら、「なんでわかるん?」

「これ、ダイスケ(井上大輔業務係長)に教えてもらったんですけど、お店でかかってる曲がわかるソフトなんです」

な~に~! そんな下品で危険なソフトを、人類はついに開発してしまったのか。 破滅だ、エントロピーの増大だ、20世紀の終わりに恋をするなら惑星の力と死の魔術が必要だ。
しかし、フフフ。 「あのね、デイブ・ブルーベックっていうのはピアニストで、蛇足だけど変態で、デイブ・ブルーベック・カルテットのリーダーで、そこでサックス吹いているのがポール・デズモンドなんだよね。 だからぁ、奏者としては正解だったわけなんだよね」 勝ち誇り胸を張るも、起きがけのタカちゃんの心にどこまで届いたかは判らない。

unnamed訊けば、Shazam というのだそうな。 説明によると「Shazamは町並み、ラジオ、テレビで流れている音楽を認識できるアプリです。 世界で最も人気のあるアプリの1つとして、毎月1億人を超える利用者が音楽を認識し、歌詞を表示するために使用しています。 更にアーティストがShazamしている曲を見ることができるようになりました」

ざっけんなよ! グローバルな社会は今年のイギリスEU離脱と、アメリカのトランプ大統領就任と、今月4日のオーストリア大統領選で極右・自由党のホーファー候補が、来年はフランスのルペンさんがたぶん首相になることで完全に終わるんだぞ。 世界は緩やかに分断され、独善的な民主主義のお仕着せは淘汰され、もしかするとヤバくなるかひょっとして健全なナショナリズムが勃興するかもしれんこの時代に、相も変わらぬアナクロ功利主義が、いつまでも通用するなどと思ってるんじゃねぇぞ。

そんな思いにとらわれるもつかの間、次の曲に移行する。 あれ、これモロ(チャーリー)パーカーやんけ。 でも、パーカーの衣装はまとっているものの本人じゃないな。 チと腰が軽いし曲調がパーカーの時代より新しい。 ソニー・クリスかなぁ。 (パーカー大好きのあまり彼の未亡人と結婚した)フィル・ウッズかなぁ。 ・・・ヤツ(タカちゃん)は正解握ってんからなぁ。 う~ん、よし! 「これは、フィル・ウッズだな」「ソニー・スティットってなってます」

やっぱなぁ~、って、反則じゃねェか。 丸勝串カツ店なみの、BGMにしちゃ通で渋い選曲しすぎだろ。 素人さん相手なんだぞ、デイブ・ブルーベックなら「テイク・ファイブ」でイイじゃねぇか。 どうしてもパーカー派をかけたいなら、個人的に詳しいエリック・ドルフィーとかブッカー・アーヴィンとかにしろよ、瞬時に当ててやっから。

続いての曲は、野太いテナー・サックス。 この時すでに、僕の心は萎えていた。
「これ、ナニ?」 戦意喪失、はなからタカちゃんに問えば、なんや知らんここ最近の風貌のにいちゃんのアルバム・ジャケットが表示されている。

な、はずあるかい。 この演奏はホンマもんやど。 もう一回調べて見いや。 「ソニー・ロリンズってなりました」
でしょ? でしょでしょでしょ~? 女の腰を震わす魅惑のテナー、これぞロリンズよ。 どうやら近作らしいけど、やっぱ腐っても鯛やねえ。

燃え尽きた僕の一日は、しかし始まったばかりであった。 午前の催しが終わり、13時半から巨大なホテルの会場で4時間にわたるJR関連の安全大会が開かれる。 ゲンナリする僕の耳に、か細き弦楽四重奏のBGMが流れすぎた。

「タカちゃん、この曲なに?」「ハイドンの弦楽四重奏曲第46番 変ホ長調ってなってます」 げに恐るべき名古屋。 ハイドンなら、「ひばり」くらいにしとけよ。

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