月別アーカイブ: 5月 2014

協力会社の若きホープ

 昨日、田園都市線近くの某老健施設で、定期清掃を実施しました。

 3年前より、横浜の某企業様からご依頼のある、年1回の作業てす。

 こちらの仕事は、平塚の某協力会社にお願いしております。

 以前の担当者退職に伴い、今回から深瀬さんという方が、当社窓口になりました。

 簡単にご紹介しますと、平塚市在住の25歳。 独身。 入社10ヶ月目。

 ウェイトリフティングの実力者で、全国高校総体6位入賞。

 社会人になってからも、神奈川県第8位の記録を持つ人物で、人当たりも良い青年です。

 床の隅こすり(ダメな特掃班だと手を抜きやすい部分)にも、しっかり対応。 立派な仕上がりです!

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家族はアメリカ・ひとり箱根の梅雨の空

 久しぶりの投稿です。

 近況報告になりますが、私はグループで運営する箱根湯本「天成園」にて、6月開始となる施設管理業務に備える日々を送っております。 そのため設備全体の把握と、業務引き継ぎが急務となります。

 特に、宿泊施設の命である温浴設備には、多くの時間が割かれています。

 先行してスタートしている共用・客室清掃と併せ、今後はエス・ビー・エムで温泉・客室という、旅館業かなめの2業務を担うわけです。

 強い責任感と高い志しのもと社員一丸となり、お客様に「また来たいね」と言って頂ける空間を常にご提供すべく、24時間・365日、努力する所存でございます。

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「好きです!現場!!」

 最近、日中の汗ばむ陽気が続き、外現場の方はお仕事が大変になって来る季節ですね。
 短い春はどこへやら… ホントに、日本の四季が異常になりつつある今日この頃と、感じております。

 さて、前回のブログで「勉強のためにみなさんの現場に現れるかも…?」とお伝えしましたが、実際幾つかの現場にお邪魔させて頂き、改めてわかったことがあります。 それは、「やっぱり、現場が好き!」ということです。
 思い返せば、私がSBMに入社したきっかけは、単純に「お掃除が好き」という動機でした。
 お掃除したところがキレイになる。 汚ければ汚いだけ、掃除のやりがいがあるしというものです(限度はありますが…^^;)。

 1つは箱根にあります宿泊施設。 客室のベランダを開けると絶景の滝が見えるのに、鳥のフンで美観が損なわれてしまう為、定期的な清掃が必要になってきます。
 その一員として作業していると… 客室清掃をしている方から「お疲れ様です!」とか「大変でしょ?」などと、労いのお言葉が掛かります。
 大変なのは一緒。 そんな気遣いが嬉しくて、頑張れちゃったりするんです。

 初めて伺ったIAIスタジアム日本平では、前日・当日・後日というJリーグ3日間セットの、前日清掃のみやらせて頂きました。
 収容人員2万人を超えるスタジアムを、外チームは4班に分かれ、手すりや座席を拭き上げます。 共用部のトイレや階段も掃除し、椅子と椅子の隙間にゴミが落ちていないか確認しながら、掃き掃除も行って行きます。 山の中という立地の為、鳥のフンとのいたちごっこになります。 最後にみんなで、デッキブラシでゴシゴシ… ひたすらゴシゴシ…。

 除去出来る汚れならやりがいもありますが、全部が全部取れるというワケではなく、こういう作業が一番!地味なわりに重労働です。
 私はこの一日だけでしたが、こちらの現場の方々は毎回この作業との戦いなワケで、本当に頭が下がります。
 この日の気温は、やっと冬の寒さが和らいで来た頃。 作業前は暑からず寒からずといった適温の中スタートでした。 でも、デッキブラシの頃には、汗だくで作業終了を迎えます。
 かなりその日の気温に影響される現場となりますが、それでも終わったあとの「仕事したなぁ~!♪!」の爽快感は、やっぱりイイものです(^^♪

 業務内容を聞いて把握しているつもりでも、やはり聞いただけではわからない伝わらない事があります。 それを実際に作業を通じて感じた時、如何に現場の方のチカラが大きいか目の当たりに出来ます。 やっぱり私は現場が好きだなぁ~と実感する瞬間でした。

 ここから先は仕事と全く関係ありませんが… チョット聞いてください。
 保育園に通っている4歳の息子。 給食で使っているお箸が壊れ、「家にある、あり合わせのでイイだろう」とテキトーに済まそうとしたら、友達の影響からか戦隊モノに興味を持ち始めていて、自ら「トッキュウジャーの箸箱が欲しい~!!」と要求。
 自分の意見を貫こうとする息子を尊重してあげたい母心で、某イオンへとGO!!
 さすがは、人気のキャラクターモノ。 箸箱に615円かかるのも納得出来ますよ、全然OK~!! 私がいつも購入するお箸は百均産。 しかし、今の百円ショップのクオリティはリスペクトものですから、十分だったんです。
 それでも、彼も満足そうだったので、箸箱に615円を惜しむ事無く一件落着♪・・・ ところが数日後、またまた百円ショップに用事があり私が目にしたモノは・・・ 数日前に買った全く同じ箸箱でした・・・ もちろん108円で・・・ シクシク(ノД`)・゜・。

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3年ぶりの再講習

 5/15。 肌寒く小雨交じりの天候の中、NPO法人「タイルカーペットマイスターマネージャー」再講習会が、錦糸町の蔵王産業本社にて開催されました。

 2011.4に取得した有効期間が3年で切れるにあたり、今回の講習参加になります(受講者は約10名程度)。

 講義内容は、以下の通りです。

 1.新メンテナンス スマートドライ方式・防汚剤・静電気防止剤について

 2.重歩行路線の対応法

 3.タイルカーペットの嘔吐物の処理方法

 4.オフロケーションにおけるカーペット洗浄

 中でも私が注目したのは、4つ目のオフロケーションカーペット洗浄です。

 まず、カーペットタイルをはがし、洗剤に(約10分)つけ置きします。 その後ローラーで流し、バルチャー(写真下)でダートポケットの内部まで洗浄します。 ウィックバック(汚水が表面に出ない事)もなく、風力で除去するためほぼ残留水分もなく、歩行も即可能でパイルも立つから延命に繋がると、聞いている分にはいいことづくめ(営業トーク?)。 これからのカーペット・メンテナンス業界で、数少ないヒット商品になるかな?

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勘定科目の分類! ②

 お久しぶりです。 前回からどのくらい投稿していなかったか、考えたくありません。
 今月で溜まったノルマを解消したいと思う今日この頃です。 が・・断言はしません。
 それでは、始めます。

 弟子 「ところで、資産・負債・純資産って何?」
 師匠 「ものすごく簡単に言ってしまうと、借方(左側)にある資産はお金をどういう形でもっておるのかを示し、貸方(右側)にある負債(ふさい)と純資産は、そのお金の源を示しているんじゃよ」

 弟子 「お金の源?」
 師匠 「たとえば、負債というのは借金を意味しているんじゃ。 銀行などからお金を借りている状態だね。 純資産は自分で出資したお金や、以前からの儲け分を意味するんじゃよ」
 師匠 「一方、資産には建物とか、車とか、商品とか、お金を使ってどういう形で保有しているかを示しているんじゃ。 もちろん現金とか預金とか、お金そのまんまの場合もあるんじゃよ」
 弟子 「う~ん、ムズカしい・・・」
 師匠 「ふむふむ。 それでは一般的な家庭を例にとって、考えてみようか」

 師匠 「すんごいシンプルだけど、こんな感じかな。 一軒家と車を購入した家族の例じゃ。 資産の部には、家・車・銀行預金・現金があるね。 これらAさんちの資産が、自分たちのお金で手に入れたものかどうか、考える手だてになるのが右の項目じゃ」

 師匠 「負債の部を見てみよう。 家のローン・車のローン・クレジットカードの未払いがあるようじゃね。 たぶん銀行とかからお金を借りて、家・車を買ったんじゃね。 クレジットカードは、お店で使って1~2ヶ月後に引き落としがあるから、『未払』としているのじゃよ。 これも一種の借金だといえる」
 師匠 「純資産には、資産と負債の差額が表示されるんじゃ。 この場合、全部Aさんのお金、ということになるね。 Aさんは持ち家をもっていて車も持っている、家にはシャンデリアもある! 近所の人達はAさんはお金持ちだなぁって思うかもしれないけれど、ひょっとするとAさんの場合、借金の方が多いかもしれん。 人の目ばかり気にして、結構ムリしているのかも・・・。 となると、Aさんは本当にお金持ちなのかしら?となるんじゃよ。 これが、財政状態をみるということなんじゃね」
 弟子 「なるほど、なるほど。 資産・負債・純資産をみたら、その家のお金の状態が分かるんだね」
 師匠 「そういうことじゃな」

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1年ぶりに復活~新庁舎へ移転

 すっかり良い陽気になって、警備の現場では衣替えが始まりました。

 公共物件は4月開始が多いところ、熱海市役所の警備は、例年5月契約更新となっております。 こちらの業務に関して、一昨年までの数年間、SBMの管理でした。 昨年はわずかの差で入札に敗れ、1年間のご無沙汰でした。 今年は無事、取り戻すことができました。 この入札については、市の予定価格(予算)と最低価格(失格ライン)が設定されており、極めて狭い幅での闘いとなります。 人件費単価をコンマ何%にまでこだわって積算し挑んだ結果、数万円差で価格は高かったものの、現業者が最低価格を下回っていたため、SBMが落札しました。

 本来であれば落札後、すぐに警備員を募集しなければならないところです。 SBMに勤めていた3名の警備員さんがそのまま残っていたため、そのまま戻ってくれる形で済んだことは何よりでした。

 今年の熱海市役所警備は、例年と大きく違うところがあります。 庁舎が新築され、5/7から新庁舎に引っ越すためです。 何年も前から、老朽化と耐震の問題で庁舎の建て替えが言われ続けた熱海市ですが、今年ようやく完成し、ゴールデンウィークに新庁舎へ移る計画となったのです。

 当然、警備計画そのものが大きく変更となります。 また、新庁舎における市職員の方々の業務の流れが確定するまで、イレギュラーも避けられません。 日々手さぐりで、適正な警備計画を模索中であります。

 ともあれ、日本一新しい庁舎での業務はやりがいがあります。 夏を過ぎたころ、熱海市を長い間支えてきた旧庁舎の解体が始まります。 来春にかつての市役所は、駐車場と緑地帯に一新されるはずです。 警備員一同力を合わせ、市役所業務の円滑な運営と安全に、寄与していきたいと思います。

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かなりのご無沙汰で・・・


 今年に入り、ようやく2回目のブログです。
 忙しいことを理由に、ずっとサボってしまいました。

 ブログを中断している間に、とある高校の清掃をいただきました。
 この高校の教室の床は、授業で使用する絵の具の落ちが堆積していて、ポリッシャーを念入りに回さないと、汚れが取れません。

 旧式のフローリングで、水を多く使えばその分染み込んでしまう性質のため、作業にはかなり気を使いました。

 ワックスも、丁寧に二層塗り!
 一枚目と三枚目の写真を比べてもらえれば、違いがわかりますかね?

 この他にも、別の高校のお仕事をいただきました。

 末永くご依頼いただけるように、これからも頑張っていきたいです。

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ボイラー君、内部洗浄点検

 私はボイラー1号機です。 隣にいるのが2号機です。
 温泉街のホテル地下に居を定め、早や28年。 2人で毎日、一生懸命働いています。
 バブルの時代から今日まで、何のトラブルもなく、お客様にご満足を頂いております(バブルの時代は忙しかったなぁ・・・目茶苦茶だったなぁ・・)。
 まだまだ若いつもりで頑張っていても、もう歳でしょうか!? 身体の節々に痛みが走り、熱を出す事も間々あります。

 そんな時、僕や2号君をやさしく手当てしてくれるおじさんがいます。
 大好きなエス・ビー・エムの、ボイラーのおじさんです。
 おじさんは毎年一回、必ず専門の先生に性能検査を依頼して、僕たちの身体を点検してくれます。
 ここ3~4年の性能検査では毎回、身体の中に付着物が溜まっているとの検査報告がされています。 「だけどなぁ、休む訳にはいかないじゃん・・・」 2号機君と頑張っていますが、とうとう、僕たちの身体の内部の清掃をお願いすることになりました。

 今日は身体の内部に溜まった、障害物を除去します。
 ボイラー水に含まれるカルシウム・マグネシウム・硫酸塩などが、熱交換を行う際に配管内に付着して、硬い皮膜を作ります。 これを、スケールと言います。 これが溜まるほどに、効率が悪くなります。 人間で言えば、血管を細くするコレステロールのような物です。
 配管を分解すると、悪玉スケールの出てくること出てくること。 自分の体内に、こんなに溜まっているとは思いませんでした。 今日はスケールを除去してすっきり、明日からは内部をきれいにする洗浄剤を入れて、さらにすっきりする作業となります。 4日間かけて、体内の若がえりです。
 そしてその後は、2号機君の番です。

 ゴールデンウイークも過ぎ、ちょっとした暇な時期にリニューアルして、これからも頑張って仕事をしたいと思います。
 大好きなエス・ビー・エムのボイラーのおじさん、これからも宜しくお願い致します。

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胡散臭い日本の私 その5

 井上陽水は自身の作品に、直喩の表現を極力避ける。 

 夜のどこかに 隠された
 あなたの瞳が ささやく
 どうか今夜の ゆく先を
 教えておくれとささやく
 私も今 さみしい時だから
 教えるのは すぐ出来る
 あなたライオン たて髪ゆらし
 ほえるライオン おなかをすかせ
 あなたライオン 闇におびえて
 私は とまどうペリカン
 【とまどうペリカン 井上陽水】

 「瞳」が「ささやく」はずもなく、「ささやくようだ」とすれば、多少は意味も通りやすい。 「あなたライオン」を「あなたはまるで、ライオンみたい」としたり、「私は とまどうペリカン」を「私って、とまどうペリカンみたいなの」にしたりとか。
 にしても、歌詞全体がそもそも意味不明なので、いくら隠喩から直喩に変換を試みても、印象はまったく覆らない。 「あなた」と「私」の性別や関係性が不明だし、ライオンとペリカンに置き換える根拠は何なのか、どうして闇におびえたりとまどったりするのか、解釈の余地すら与えてくれない。

 一方で、『とまどうペリカン』や『リバーサイドホテル』『背中まで45分』などが挿入されたアルバム『LION & PELICAN(1982年)』を、井上陽水の代表作とするファンは少なくないようだ。 詞・曲・アレンジ・演奏ともに優れ、全体を貫く夜のイメージも、聴き手に深く作用する要因なのかもしれない。

 僕は勝手に想像するのだが、作曲当時、深夜番組で古い洋画でもやっていて、その日たまたまMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー=映画配給会社)のライオンが吠えるオープニング・ロゴを観たのではないか。 そして合間のコマーシャルに流れていたのが、今はなき日通のペリカン便ではなかったか。

 そんなたわいもない日常の一コマから、あのように濃厚な哀愁とロマンティシズム漂う音楽が、果たして表出されるものなのかどうか。

 井上陽水の、まるで熱心じゃないリスナーの僕は、100万枚以上売り上げた『氷の世界(1973年)』の研ぎ澄まされた完成度がときに息苦しく、『待ちぼうけ』や『小春おばさん』の世界観をスゴイと認めつつ、いつも聴きたくなるのは『LION & PELICAN』の方だ。

 この人の音楽がつくづく日本的であると思うのは、というか非ヨーロッパ的であると感じるのは、堅固な要塞や大聖堂の、積み上げられた重厚さや壮麗さなどとは真逆の観念にある。
 “ヨーロッパ”が志向するのは、例えば12平均律のように、1オクターブを12等分した音律を規定し、体系化・発展させることで音楽の大伽藍を構築するということだ。 こうした“ヨーロッパ”型の志向は、イーグルスの『ホテル・カリフォルニア』にもしっかりと受け継がれていて、それはもっぱら“意味”を渇仰するのだ。

 ホテル・カリフォルニアという場所は、入ることは容易でもそこを出ていくことが出来ない。 それは1960年代のドラッグとヒッピー・ムーブメント、アメリカ史に唯一敗戦を記したベトナム戦争と後遺症に苦しむ帰還兵、疲弊する市場経済など、脱却困難な袋小路に追い込まれた当時の国家を象徴している。 と同時に、自らが身を置く音楽業界に対する、アンチテーゼもはらんでいる。 6分20秒ほどの曲の中に、形もサイズも違うさまざまな“意味”が込められている。

 井上陽水の『リバーサイドホテル』に、“意味”などさがしてなかなか見つかるものではない。 この曲、実は『ホテル・カリフォルニア』をプロトタイプとして、そこから“意味”を徹底的に排除した作品である気がする。
 混濁したスープを濾したり沈殿させたりしながら、最後の透明になった上澄みにスプーンを浮かべ味わうような、かつて存在したはずの濃厚で多様なかけらを、かすかに知覚させる舌触り。 濃く複雑な“意味”を内在しながら、表向きはあくまで淡く、まるで無味無臭に近い音楽。 井上陽水が求めるものは、虚構の中に現実を構築するのではなく、虚構と現実のありもしない空隙に、“意味”らしき余地を確立しようとする行いに映る。 だからその薄口な音楽の流れは、聴く者に精妙な後味と、そこはかとないインチキくささをいつまでも残すのだ。

 チェックインなら寝顔を見せるだけ
 部屋のドアは金属のメタルで
 シャレたテレビのプラグはぬいてあり
 二人きりでも気持ちは交い合う

 ベットの中で魚になったあと
 川に浮かんだプールでひと泳ぎ
 どうせ二人は途中でやめるから
 夜の長さを何度も味わえる

 ホテルはリバーサイド
 川沿いリバーサイド
 食事もリバーサイド
 Oh- リバーサイド

 ※ 『ホテル・カリフォルニア』と『リバーサイドホテル』の相関性に関し、推理作家の浅倉卓弥氏がとうの昔、エッセイの中で指摘されておられるそうだ。 氏の説によれば、リバー(川)とは、この世とあの世を分ける境界であり、亡霊が集うホテル・カリフォルニアと同じ場所にあるというもの。 なるほど。 ここに現れる“二人”はすでに死したる者であったのか。 ちょっと怖いけどステキ。

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胡散臭い日本の私 その4

 夕やみ迫る荒野のハイウェイ 風は涼しく髪をなびかせる
 “コリタス”の生温かい香りが あたり一帯に立ちこめていて
 顔を上げると視界の先に ゆらめく一点の光を認めた
 頭は重く 目もかすむ 今夜はあそこで一夜を過ごそう
 戸口の前では “彼女”がたたずみ
 礼拝の鐘の音も響いてきて 僕は自問自答する
 ここは天国か、それとも地獄か
 すると“彼女”はろうそくを灯し 僕に行先を示す
 回廊を進めば あちらこちらから声がもれてきて こう囁いているのが聴こえる…
 ようこそ“ホテルカリフォルニア”へ
 ここはとても素敵な所 行き届いたおもてなし
 “ホテルカリフォルニア”は お部屋も多数ご用意
 年中無休 いつ来られてもご利用できます
 ここで過ごす時間は あなたの人生を 豊かなものにするはず
 まるで村上春樹の小説みたいに、現実から少しだけずれたところにある異界に紛れ込んでしまったかのような、シュールな歌詞だ。
 “コリタス”というのは、実在する砂漠の花であると同時に、マリファナの隠語。
 “彼女”とは、全ての歌詞を通してみれば理解できるが、ジャニス・ジョプリン(Janis Lyn Joplin、1943年1月19日 – 1970年10月4日)を指している。 弔いの鐘の音と、とうに世を去ったはずのジャニスの出現。 “現在”は揺らぎ、60年代と言う“過去”が、強固な現実にとって代わる。 それはマリファナの力を借りてこそ、可能な転換であるはず。 でも、マリファナそのものがロックと戦争に明け暮れた60年代を、象徴するものでもある。
 “彼女”の心は ねじれた(ブランドの)ティファニー
 “彼女”は (高級車)メルセデスの曲線を手に入れた
 “彼女”言うところの“友人”である 多くのかわいいホストに囲まれながら
 彼らは 中庭でダンスしている
 甘い夏の汗
 幾人かは思い出すために踊り そうでない者は 忘れたくて踊っている
 1976年末に発表された『ホテル・カリフォルニア(Hotel California)』は、イーグルス(Eagles)5枚目のアルバム。 日本ではオリコン最高2位を獲得し、僕は何故か、値段も若干高かったカセット・テープの方を購入した。
 中学3年生の当時、歌詞など分からないし、気にもしないで聴いた。
 1曲目の『Hotel California』・2曲目の『New Kid in Town』と、メロディ・演奏ともに秀逸な曲が続き、耳に心地は良いものの、あまり積極的にカセットをかけることなく、時が流れる。 それでも当時、テレビやラジオの音楽番組にシングル・カットされた曲のかからない日はなく、とくに『Hotel California』は、耳にタコができるくらい馴染んでしまった。 ベトナム戦争から撤退したアメリカ人の心境を、象徴的に歌ったものらしいと知ったのも、ずいぶん経ってからだ。

 さて、僕はキャプテン(給仕長)を呼んで頼んだ
 「ワインを持ってきてくれ」
 彼は応える
 「私どもは1969年以来、スピリット(「酒」と「魂」の2つの意味)をここに置いていないんです」
 そしてまだ 遠くから呼んでいる彼らの声に
 あなたは夜中であっても 目を覚ましてしまう
 ほら聞こえるだろう 彼らが何と言っているかが…
 ようこそ“ホテルカリフォルニア”へ
 ここは実にシャレた場所 シャレた連中の集まる所
 “ホテルカリフォルニア”で みんな生きていくのさ
 なんて素敵なサプライズ なんて素晴らしい衝撃
 あなたもアリバイ(現状不在の証明) ご持参でどうぞ
  『Hotel California』は、ダブル・イメージを想起させる単語にあふれている。 曲自体が、アメリカのある時代の、壮大なメタファー(暗喩)と言えなくもない。 実に凝っている。 マニアックだ。
 ところで最近、この音楽を僕に再び想起させたのが、井上陽水の 『リバーサイドホテル』だったりする。
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